オリゴ糖で便秘解消を!

オリゴ糖

オリゴ糖は私たちがよく口にしている食べ物、豆類、バナナ、ゴボウ、玉ねぎ、そして母乳などに含まれ、自然界に存在するオリゴ糖は、確認されているものだけでも1,000種類以上と言われています。
主なオリゴ糖の種類

オリゴ糖は単糖が2個から10個程度結びついたもので、低エネルギーで整腸作用やビフィズス菌を増やし腸内環境を整える作用などがあり、特定保健用食品として認められた素材でもあるのです。

 

なぜオリゴ糖が注目されているのでしょうか?

それは大腸に棲んでいるビフィズス菌を増やすだけでなく、身体や大腸のエネルギー源となる短鎖脂肪酸を増産し、腸活することによって健康増進や便秘解消に役立つからです。

人間がもっている消化酵素では分解できない難消化性の糖なので、体重変化を気にされる女性や血糖値を心配しておられる高齢者には安心して摂取できるのも人気がでている一つです。

ではこれから
オリゴ糖が腸の中でどうような効果を発揮するのか詳しく説明していきます。

肌の調子が悪い、体調が優れない、便秘が治らない方は必見です。

ページ内の項目

  1. 腸内細菌があってこそのオリゴ糖
  2. 腸内の発酵物質、短鎖脂肪酸とは
  3. 短鎖脂肪酸が大腸を動かす!
  4. 短鎖脂肪酸を効率よく増やすには
  5. 短鎖脂肪酸を増やすガラクトオリゴ糖!
  6. オリゴ糖が必要とされる時代へ
  7. オリゴ糖関連・便秘解消に役立つページ集

腸内細菌があってこそのオリゴ糖

オリゴ糖の効果を説明する上で、腸内細菌が存在しなければ成り立ちませんので、まずは腸内細菌とは何か?を簡単に説明します。

腸内細菌とは
腸内に棲みつく細菌のことで、人間が生まれたのと同時に口から入って腸内に棲みつきます。
特に大腸には沢山の腸内細菌が棲みつき、私達の健康の良し悪しにジワジワと影響を与えているのです。

腸内細菌

乳幼児の頃はビフィズス菌が90%以上を占めていますがやがて色々な細菌が侵入、カラダが成長するにつれて腸内には1000種類その数なんと1000兆個以上に膨れ上がり、細菌達の重さは1㌔~1.5㌔とも言われています。

お花畑

その細菌達は腸の中で、お花畑(フローラ)のようにグループを作って生息していることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

子供の頃に形成された風景は、生命が続く限り一生お付き合いする固定風景となるので、最初に形成された基本風景は非常に重要になってきます。

またこの風景は指紋のように誰一人同じものはなく、家族内で同じ食事をしても便の臭いや色が違うのはこの為です。

なんとも神秘的で不思議な世界が子供の頃に形成されていくのです。

腸内細菌は、「善玉菌」、「日和見菌」、「悪玉菌」などと分類されているのが一般的ですが、日和見菌も悪玉菌も体によい働きをすることが分かってからは、『善玉菌だけに注目するのではなく、腸内細菌全てをどう上手にコントロールしていくかが課題だ』と、最近では言われ始めてます。

腸内の発酵物質、短鎖脂肪酸とは

赤ちゃんのうんちの匂い!

赤ちゃん

「オギャー」と産声をあげてはじめて飲むのは母乳です。

母乳の中には赤ちゃんの成長に欠かせない栄養がいっぱいつまっています。

その中には『ガラクトオリゴ糖』や『乳糖』が含まれており、口にした瞬間から腸内でビフィズス菌を増やし、生後5日目ぐらいになると100%近くビフィズス菌で占める腸内環境となります。

赤ちゃんのうんち

赤ちゃんのうんちが非常にきれいな黄色でヨーグルトのような発酵した匂いがするのは、腸内フローラが理想的であるとともに腸内細菌の発酵産物である短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)が沢山作られているからです。

まだまだ赤ちゃんの腸は消化吸収が未熟だから、うんちと一緒に短鎖脂肪酸が排泄されるので酸っぱい匂いがするのです。

大人になってもこの生産システムは変わることなく、大腸にいる腸内細菌は食物繊維や難消化性の糖質(オリゴ糖やデンプン)を発酵させて、乳酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などを1日に20g~30g生産しています。

これらの成分、酸の特性があることから「有機酸(ゆうきさん)」または「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん」と呼ばれています。

短鎖脂肪酸が大腸を動かす!

オリゴ糖が発酵され栄養効果になる仕組み

身体の栄養源は、食事から摂った糖質やタンパク質、脂肪などの栄養が小腸から吸収され、血液によって全身に運ばれ代謝エネルギー源となっていきます。

しかし大腸の場合は違います。

大腸の腸壁細胞は、腸内細菌が作り出す代謝産物、「短鎖脂肪酸(有機酸)」がなければ働きません。

特に短鎖脂肪酸の一つ酪酸は大腸細胞の必須栄養成分であり、これが欠乏すると機能不全につながります!

 

馬や牛が草だけでなぜ巨体となり元気に生き続けれるのでしょうか?

それは腸の中で腸内細菌の発酵によって得られた栄養源、つまり『短鎖脂肪酸』に頼っているからです。

これと同じことが人間の大腸の中で行われているんです。

オリゴ糖が発酵され短鎖脂肪酸へ

一番多く作られるのが酢酸、いわいる「お酢」の主成分。「お酢」と聞いただけで健康に効きそうな気がしますね!

腸内細菌の発酵によって作らる短鎖脂肪酸の95%が大腸から吸収され、エネルギー源と生理機能調節因子として使われます。

身体の全エネルギー分の2%~10%をまかなうとまで言われてます。

このように短鎖脂肪酸は直接的にそして間接的に大腸にとって必要不可欠な栄養源となり、腸内環境を整えながら腸本来の働きをより強化して腸活を推進、体力アップや免疫強化、便通をよりスムーズにしていくのです。

短鎖脂肪酸の効果をまとめてみます。

  • 腸内を酸性にし腸内腐敗を防ぐ
  • 大腸の活動エネルギー源となり腸の動きが活発する
    (特に酪酸は必須栄養素)
  • 血液の浄化、血行をよくして冷え性の予防に
  • カルシウム、アミノ酸の吸収を促進
  • コレステロールの合成を抑制
  • 代謝を促進させ肥満予防・ダイエットに役立つ
  • アミノ酸生成に関与し美容に役立つ
  • 動脈硬化の予防に役立つ
  • 免疫力を高める
ヨーグルトを食べても同じ!?
ヨーグルトに含まれる有機酸などの栄養分はほとんど小腸で吸収されます。大腸のエネルギー源は大腸で作られた短鎖脂肪酸に直接依存してますから大腸まで届かないと意味がありません!

大腸のエネルギー源は『自給自足』である!

短鎖脂肪酸を増やす方法

腸活に欠かせない短鎖脂肪酸を増やすにはどうすればよいでしょうか?

短鎖脂肪酸の原料となる食材を摂る

短鎖脂肪酸は腸内細菌の発酵によってつくられる訳ですが、その原料となる食材を積極的に食べる必要があります。ただ食材によってはその生産効率(発酵率)は違ってきます。効率性の高い食材は下記の通りです。

  1. 難消化性の少糖類(オリゴ糖)
  2. レジスタントスターチ(難消化性デンプン)
  3. 水溶性の食物繊維(イヌリン、ペクチン他)

 

そして次の課題は生産工場の整備です。原料が調達できても短鎖脂肪酸をつくる環境が整ってないと効率はあがりません。

ビフィズス菌を増やし強化する

優秀な生産工場にするには強固な組織作りが必要であり、その為には管理能力ができるリーダーの育成が必要になってきます。

腸内細菌で言えばリーダーとなるのが善玉菌であり、特に善玉菌の99%を占めるビフィズス菌の強化は最重要課題です。

この強化策で有効なのがオリゴ糖の摂取。

オリゴ糖

人間は糖質が大好きですが、ビフィズス菌も同じように糖質が大好物です。ふつう食事からとった糖質(ご飯などの主食)は、小腸で吸収されるため大腸に棲んでいるビフィズス菌のとこまで届きません。

しかし難消化性のオリゴ糖なら、小腸で吸収されることなく大腸まで届きビフィズス菌のエサとなってどんどん増やし強化します。

まずオリゴ糖を摂ることで、腸内細菌のリーダーを育成し強化していきます。

 

ビフィズス菌を増やし強化してもまだ課題は残っています。

ビフィズス菌は乳酸や酢酸という有機酸を生産しますが、これだけでは栄養バランスが悪く、大腸の必須栄養である「酪酸」が欠けています。

また超健康な腸内でも20%前後、普通なら10%前後しかビフィズス菌は生息しておらず、さらに50代以降は徐々に減り続け絶対数が少なくなり、腸活を維持するだけの短鎖脂肪酸の量を確保することがきません。

そこで次の対策となるのが腸内フローラの7割を占める、日和見菌を協力者にすることです。

日和見菌を見方につけて増産

ビフィズス菌を増やしますとさらに良いことがあります。それは日和見(ひよりみ)菌が管理でき仲間にすることができるからです。

日和見菌は名前の通り事の成行きをうかがってから去就を決める菌で、腸内細菌の7割を占める最大勢力です。

悪玉菌へ味方する
悪玉菌の勢力が強いと悪玉菌へ加勢して腸内腐敗を進行させる。


善玉菌の勢力が強いと協力者となり健康サポートの主役級に格上げ。

日和見菌が味方につけば短鎖脂肪酸の生産能力は倍増!

日和見菌(バクテロイデス属)の性格が善に傾けば、小腸で消化されなかった食物繊維や多糖類(オリゴ糖や乳糖など)を発酵させ短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)をより多く産出します。

またビフィズス菌が産出する乳酸は日和見菌によって短鎖脂肪酸にほとんど変換されます。

腸内フローラの世界でも食物連鎖が成り立っているのです。

腸内が短鎖脂肪酸でいっぱい

こうしてビフィズス菌と日和見菌がお互い協力しあううことでより短鎖脂肪酸の生産能力は向上し、大腸細胞により多くのエネルギーを直接抽入することができ大腸の体力は復活、ぜん動運動も活発になり、便秘に苦しんでいる場合は便秘解消の環境が整ってくるのです。

短鎖脂肪酸を増やすガラクトオリゴ糖!

数あるオリゴ糖の中で『ガラクトオリゴ糖』を推奨します。

理由は、
母乳に含まれているオリゴ糖であること。
この世に生まれて初めてとったのがこのガラクトオリゴ糖であること。
壁にぶち当たった時、再生するには原点回帰!

そしてこのオリゴ糖は大腸までストレートに届き、ビフィズス菌を増やすだけでなく短鎖脂肪酸の原料にもなって生産効率をあげます。

ここに参考になる実験報告がありましたので紹介します。

ガラクトオリゴ糖の投与実験

グラフ

健康成人11人(25~60歳)を対象にガラクトオリゴ糖2g、1日1回、20日連続で摂取して糞便フローラの測定をした臨床実験です。

摂取前に比べると10日後にビフィズス菌が増殖、20日後はさらに増殖、そして摂取を中止すると摂取前と有意差がない状態まで下がってます。

11名全員が増加し、8名が顕著な増殖を示したという報告内容になっています。

そしてもう一つ気になる報告がありました。

それは糞便pHの変化です。

酸性になっているぞ!

「2gの場合は糞便pHの低下は認められなかったが、1日8gのガラクトオリゴ糖摂取においてはpHの低下が認められた。」と報告してます。

これは何を意味しているかと申しますと、少量摂取(2g)ではビフィズス菌が増えても短鎖脂肪酸の量が少ない、8gと多めのガラクトオリゴ糖を摂取してはじめて短鎖脂肪酸が多く生産されたことを示しているのです。

また別の実験では、「水溶性食物繊維」と「難消化性オリゴ糖」の短鎖脂肪酸への変換率が報告されていました。(動物実験によるもの)

水溶性食物繊維の変換率は30~60%弱、

それに対し難消化性オリゴ糖は55~70%弱が短鎖脂肪酸に変換されるという報告があり、食物繊維より有効といえます。

 

以上、オリゴ糖の本当の効果を説明してきました。

ビフィズス菌を増やすだけでなく、体や大腸細胞の栄養源となる短鎖脂肪酸を増産させるのがオリゴ糖です。

オリゴ糖が必要とされる時代へ!

ここに心配なデータが国の調査から報告されています。

厚生労働省による最新(2017年度)の調査報告書では
野菜摂取量の平均値は 288.2 g であり、男女別にみると男性 295.4 g、女性 281.9 g である。
この 10 年間でみると、いずれも有意な増減はみられない。年齢階級別にみると、男性では 30歳代、女性では 20 歳代で最も少なく、男女とも 60 歳代で最も多い。

引用元:平成29年「国民健康・栄養調査」の結果より

厚生労働省が推進する健康作り運動「健康日本21」では、健康増進の観点から1日350g以上の野菜を食べることを目標にしています。

しかし、調査報告を見るとここ10年間はどの年代においても野菜摂取量が少ない状況となっており、つまりこれは短鎖脂肪酸の原料供給不足が慢性化しているということ。

これでは大腸が弱体化していくのは目にみえてます。

便秘を治そうと色々試してみても効果が実感できないのは、大腸が栄養失調になって弱っているからです。
免疫力が落ちて風邪をひきやすい、体調不良、ストレスに弱い、肌の調子が悪いのも大腸機能が弱っているからに他なりません。

 

野菜が思うように取れない時はオリゴ糖を、またこんな食生活になったからこそオリゴ糖に頼らなければならない時代になったとも言えます。

本物がここにある!ガラクトオリゴ糖

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参考文献
オリゴ糖 | e-ヘルスネット 情報提供(厚生労働省サイト)
・プレバイオティクスから大腸で産生される短鎖脂肪酸の生理効果(腸内細菌学雑誌)
・β 1-4系 ガラクトオリゴ糖のヒト腸内菌叢に及ぼす影響(ヤクルト本社中央研究所)