市販されているオリゴ糖の種類と特長

オリゴ糖は少糖とも呼ばれ、単糖が2~10個で構成されたものを言います。
単糖1個がブドウ糖、11個以上がメガロ糖、100個以上が多糖と呼ばれてます。

自然界に存在するオリゴ糖は、確認されているものだけでも1,000種類以上にのぼり、その中で人工的に製造されているのは約30種類、健康志向の高まりとともに供給と需要が伸びているようです。

オリゴ糖の発見

オリゴ糖の発見は、フランスにある生物学、医学専門の研究機関である「パスツール研究所」で 発見されたとあります。
(ウィキペディアより)

きっかけは、母乳栄養児が人口栄養児よりも下痢や病気にかかりにくいことに着目し、母乳栄養児の便からビフィズス菌を分離した事がきっかけで、腸内細菌の研究が進行し、母乳成分中にビフィズス増殖因子と呼んでいた成分が「オリゴ糖」であったとされています。

つまり「ガラクトオリゴ糖」が一番最初に発見されたということになるのではないでしょうか。

オリゴ糖の種類 (原料、製造方法、メーカーなど)

それでは各オリゴ糖の種類、原料、特長についてまとめてみます。

  1. ガラクトオリゴ糖
  2. 乳糖
  3. イソマルトオリゴ糖
  4. キシロオリゴ糖
  5. ラフィノース(甜菜)
  6. 大豆オリゴ糖
  7. ラクトスロース(乳果オリゴ糖)
  8. フラクトオリゴ糖
  9. その他のオリゴ糖

この順でそれぞれ説明していきます。

ガラクトオリゴ糖

赤ちゃん

人や哺乳動物の母乳に含まれています。またヨーグルトの中にも見出されています。

製造方法は、乳糖を酵素変換してつくられています。

製造メーカーは、ヤクルト、日新製糖、雪印乳業、味の素など。

特長
甘味度は砂糖を100とした場合25とまろやかな甘さ、160℃の加熱でも分解されず安定しています。また酸性域での安定性も高く、酸味料や酸性飲料への応用も可能です。

難消化性で胃や小腸で吸収されることなく大腸に到達し、ビフィズス菌を効果的に増やし腸内の腐敗物質を抑え、短鎖脂肪酸などの有機酸を生成して腸内環境を整えていきます。
カルシウムの吸収アップにも効果を発揮します。


乳糖

牛乳

母乳や牛乳などに含まれておりガラクトースとブドウ糖が結合した2糖類です。

特に牛乳には約4.7%の乳糖が含まれています。

製造メーカーは、国内の酪農家の牛乳生産量もあり日本では作られておらず、アメリカ産となります。

特長
ビフィズス菌や乳酸菌のエサになり効果的に増やして腸内環境を整えます。

よく牛乳を飲むと乳糖不耐症で下痢をする場合もありますが、カルシウムやマグネシウムの吸収を高めますので下痢をしない程度の摂取で毎日とられることをおすすめします。
善玉菌が増えれば乳糖不耐症も緩和されます。

イソマルトオリゴ糖

お味噌

清酒、みりん、味噌、醤油などの発酵食品や、蜂蜜などに含まれています。

製造方法をしては、でんぷんを原料として酵素変換によってつくられます。

製造メーカーは、昭和産業、日本食品化工、加藤化学、日本コーンスターチ、日本澱粉工業他

特長
まろやかでかつうま味のある温和な甘味で甘味度は40~50です。ショ糖と同じくらいの保湿性がありシャリ防止効果があります。熱や酸にも強く分解されにくいですが、小腸では一部分解され吸収されます。

整腸作用では、1日10g以上の摂取で有意なビフィズス菌の増殖効果が得られます。

キシロオリゴ糖

トウモロコシ

現在開発されているキシロオリゴ糖は、とうもろこし、麦根、綿実粕、小麦フスマなどのヘミセルロース(食物繊維)を酵素変換して作られます。

製造メーカーは、サントリー、日清製粉など。

特長
甘味度は40前後で甘味質はショ糖に似ています。

胃や小腸で分解されない難消化性のオリゴ糖で大腸まで届き、ビフィズス菌を増やし、短鎖脂肪酸の生成にも優れており、腸内腐敗を抑える、カルシウムの吸収促進が期待されてます。

日常摂取している穀物や野菜などに含まれるヘミセルロースは、腸内細菌の発酵をうけ、分解されてキシロオリゴ糖が生産されている説もあります。

ラフィノース(甜菜)

大根

甜菜、砂糖キビ、はちみつ、キャベツ、ジャガイモ、ブドウ、麦、トウモロコシ、豆類など自然界に広く存在しています。

製造としては、ビート糖蜜が使われ分画して作られます。

製造メーカーは、日本甜菜製糖、ホクレンなど。

特長
甘味質はショ糖に近く、甘味度は22~23です。耐熱性では、160℃までは安定でショ糖とほぼ同じです。160℃以上加熱すると徐々に分解されます。

難消化性のオリゴ糖なので、消化吸収されることなく大腸に届き、ビフィズス菌を効果的に増やします。
便秘改善に限らず、軟便気味の人にも便性改善が確認されています。

大豆オリゴ糖

大豆

名前の通り大豆に含まれるオリゴ糖で、大豆から抽出した水溶性糖質の総称です。

主成分は、スタキオース、ラフィノースなどでショ糖、グリコース、フルクトースなどを少量含まれています。

製造方法は、塩析からろ過でタンパク質の除去して作られます。

製造メーカーは、カルピス。

特長
スッキリとしたクセのない甘味質で、甘味度は70~75です。

難消化性で胃や小腸で吸収されることなく大腸に届き、特にビフィズス菌を増やし、乳酸桿菌やバクテロイデス菌には少ししか利用されない試験結果も出ています。

甘味は他のオリゴ糖に比べ高いので、乳製品や健康飲料、菓子、デザートやジャムなどに利用されてます。

ラクトスロース(乳果オリゴ糖)

ヨーグルト

フルクトース、ガラクトース、グルコースの3糖が結合したオリゴ糖です。

ラクトロース(乳果オリゴ糖)は牛乳にショ糖を加えブルガリアヨーグルト菌を培養すると生成できますが製造方法としては、乳糖とショ糖を原料に果糖転移酵素によって変換して作られます。

製造メーカーは、林原、塩水港製糖など。

特長
ラクトスロース自体の甘味度は30で乳糖より少し甘く程度ですが、乳果オリゴ糖製品には他の糖質が入っていることもあり製品の種類によっては、甘味度は50~80になります。

難消化性指数では、胃液で1.5%、小腸粘膜酵素で1.6%の分解が認められている文献もありますが、ほぼ難消化性のオリゴ糖です。

ビフィズス菌を効果的に増やし、悪臭の原因である、アンモニア、硫化物、フェノール、スカトール、インドールなどの腐敗産物は減少させます。また乳糖不耐症の症状が緩和される報告もあります。

甘味度が高い乳果オリゴ糖製品の場合は、マシュマロやキャンディー、ビスケットやヨーグルトなどによく利用されています。

フラクトオリゴ糖

ごぼう

自然界には、ごぼう、バナナ、はちみつ、ニンニク、チコリなどに100g当たり0.2~0.9g含まれています。

製造方法は、ショ糖を原料に酵素転換してつくらます。

製造メーカーは、明治フードマテリア、伊藤忠製糖、日本オリゴ、ビオネ他

特長
甘味度は60となってますが、高純度のフラクトオリゴ糖は30です。150℃以上加熱した場合、少し分解されます。

難消化性であり、そのまま大腸まで到達してビフィズス菌を増やすとともに、腸内細菌によって発酵され、酢酸、プロピオン酸、酢酸などの短鎖脂肪酸を生産して有害菌の増殖を抑え、腸の蠕動運動を促進し整腸作用に役立ちます。

ラットの試験において、貧血改善効果やミネラル吸収促進作用が認めれれています。

その他のオリゴ糖

◆ キチンを原料として作られるキチンオリゴ糖キトサンオリゴ糖

◆ デンプンとショ糖を原料として作られるグルコシルスロース

◆ グリコースを原料として作らるゲンチオオリゴ糖

◆ ショ糖を原料として作らるトレハルロース、パラチノース

◆ デンプンを原料として作らるトレハロース、マルトオリゴ糖

◆ コーヒー抽出粕を原料として作らるコーヒー豆マンノオリゴ糖

オリゴ糖の種類によっては機能性に違いあり!

一般的なオリゴ糖の機能性、特長は下記の通りです。

  • 整腸作用
  • ビフィズス菌の増殖
  • 腸内フローラの改善
  • 腸内腐敗産物の生成抑制
  • 便通改善
  • 短鎖脂肪酸の原料や増やす
  • カルシウム、マグネシウム、鉄などミネラルの吸収促進
  • 保湿性(結晶製品は除く)
  • 水分活性の調整

などがあげられます。

但し原料が違えば、機能性にも当然違いがあります。
また人によっては相性の違いもあります。

消化されやすいモノもあれば消化されにくいモノもあり、各々のオリゴ糖が上記の機能性を全て備えている訳ではないので、目的に合わせて吟味し選択されることをおすすめします。